カサンドラになるころには、もう離婚について何度も考えている場合が少なくありませんよね。
自分なりに、夫婦仲を改善しようとがんばってきてもなかなか成果が上がらない。
孤独感に押しつぶされそうになりながらも、家族のためにとがんばっているカサンドラさんも少なくないと思うのです。
私の場合もコミュニケーションを工夫していたつもりでしたが、全く改善しない。
心に寄り添ってもらえなかったことに落胆し、求めていたものを全く与えられなかったり…。
挙句の果てには、否定的な評価しかされない。
夫と一緒に居て、幸せになれる確信が全くもてずに、私はついに離婚を切り出しました。
それは、義母の手術の後でした。
いえ、正確には数年前から、夫には「離婚」を考えているとは伝えていたのですが…アスペルガー傾向の強い夫は私が本気でそう考えていることに気づけていなかったようです。
私は日頃から、冗談のように「離婚」を切り出すような性格ではありません。
「離婚」というからにはそれなりの覚悟が合って、口に出していました。
子供の受験が成功したら、家を出ようと考えていたのです。
しかし子供が受験で躓いたために、子供のメンタルを考えて実行しなかっただけのこどでした。
しかも、そのことすらも夫に伝えたのです。
「子供が第一志望に受からなかったから、あと3年は離婚を実行せずに普通に生活は続けます。」と。
そこまで言っても本人はきちんと受け取れていなかったのです。
アスペルガーの傾向がある夫は、人との距離感がうまく図れないようなので、ひょっとしたら冗談だと思っていたのかもしれない。
それとも「離婚」と言われていても、めんどうで「なかったこと」にしていたのかもしれません。
いずれにせよ、義母の手術が終わり自宅で未来の話を夫がしはじめたので、その際に離婚を口にしたとき、はじめて夫がありありと動揺をみせたのです。
「ああ、この人は本当に私の辛さが今までわかってなかった」のだと感じました。
正直「やってられない…」と心の中でつぶやきました。
10年に渡り、様々な事を夫に訴えてきました。
子供の前では喧嘩しているところを見せたくなかったので、家庭の中では明るく過ごしてきました。
努力しなければ、明るい家庭を維持できなかったのに、夫は何も感じていなかったのだと絶望しました。
パートナーに気持ちを何度も伝えても、どうも伝わっていないという場合は、私の夫とおなじようなタイプかもしれませんね。
ただ「離婚」を伝えるときにはそれなりの覚悟が必要ですので、覚悟が無ければ簡単に「離婚」を切り出すのはやめておきましょう。
ASDのパートナーは、激しく動揺し、思ってもみない発言をしてしまう傾向があります。
その言葉によって、またカサンドラさんが傷つく可能性があるからです。
アスペルガー傾向のパートナーにきちんと言葉をとどけるのにはコツがあります。
このブログにも書いてあるのでよければ参考にしてください。
ただ、これを行ってもうまくいかないことも多いです。
その場合はあなたの心を整える必要があります。
心の整え方については、またあらためて・・・
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